オフシーズンの過ごし方

毎日暑いですね。

クーラーがない我が家ですが、扇風機すら風呂上がりに数回使用しただけなので、白馬の夏はまだマシな方だと思います。それでもいつもなら、お盆を過ぎると、朝晩涼しいどころか寒く感じるのに今年は未だに夜も暑い日が多いように感じ、全身で粉雪を浴びていたスノーシーズンが恋しくなりますね。みなさんいかがお過ごしでしょうか?

バックカントリースキーやスノーボードを楽しまれている方の多くは、遊び上手で、SNSを覗くと、皆さん色々な遊びをしていて『夏も楽しんでいるなー』と感心させられます。山や海、岩場、川や湖など自然の中で遊ぶのは、冬の遊びに共通する部分が多いし、一年中体を動かす事や、自然界のリズムを注視し、精神的な充実感もその感覚を研ぎ澄ますのは冬に繋がると思います。

僕は昨年から白馬岩岳MTBパークでパトロールの仕事をしています。

マウンテンバイクとの出会いは、2年前の夏に白馬でパタゴニアのスノーアンバサダーミーティングがあり2泊3日のスケジュールの中で半日だけ皆でアクティビティーをする時間に岩岳MTBパークで初体験したのがきっかけでした。結果は自分でも見え見えでしたが、まんまとハマり、スキーがしたい若者がスキーリゾートや宿で働きながら滑る、俗に言う”篭り”スタイルを思いつきました。40過ぎたおっさんが、こんな思考なのもちょっと恥ずかしい話ですが、自分より若い先輩パトロール隊員やライダーに日々揉まれています。上達したり学んだりするのにはとてもいい環境でやらせてもらっています。日本国内も世界中のスキーヤーも夏にマウンテンバイクしている人が多い印象があります。中にはどちらもプロ級って人もいます。白馬のローカルも夏にマウンテンバイクに情熱を注いでいるスキーヤーやスノーボーダーが結構います。

僕の場合は冬場のスキーの為のオフトレをしているつもりは一切なく、ただ楽しいから夢中になっているのが本音ですが、上級者に色々と乗り方、走り方を教えてもらうと、驚くほどスキーと共通する部分が多いので、スキーのオフトレとしてはこれ以上はないんじゃ無いかと思います。僕がゲレンデのスキーレッスンでいつもレクチャーさせていただいている技術的な内容が、ほぼ全てがマウンテンバイクにも当てはまるし、コンデションに左右され、スピードの中で刻々と変わる状況を判断して対応する感覚や、動体視力、重力を使い動力を使わずに地球と遊ぶ感覚などは、正にスキーに通じる部分です。夢中になると違う山の違うトレイルを走りたくなり、必然的に旅しなきゃいけなくなるところまでスキーと同じです。遊び方が違っても辿り着く境地が同じなんだと感じさせる人との出会いもたくさんあります。人間性が走り方に現れそれぞれ個性的なスタイルに繋がる部分も面白い程スキーに似ています。

今まで自分が知らなかった世界だけど魅力的な人間がたくさんいて、そんな人達との出会いも面白い。先日SNSでもシェアしましたが白馬岩岳MTBパークで昨年撮影された映像が公開されているので、まだの人はぜひチェックしてください。映像も写真もプロとして活躍するMinimal Cinema伊藤剛が本気で作ってます。フューチャーされてる野間大介は走り方も人間性もかっこいいですよ。二人共一緒に岩岳でパトロールやコースビルドをしているクルーです。

冬の間 Locus guide serviceでテールガイドをしてくれている井田拓馬も夏は一緒にMTBパトロールをしています。世界的なスノーリゾート、カナダウィスラーは実はスキー以上にMTBの聖地でもあり、ウィスラー生まれ、ウィスラー育ちの井田拓馬はスキーもめちゃめちゃカッコイイ滑りをしますが、MTBもカッコイイ走りをします。もっと速く走れる人や、すごいトリックが出来る人はたくさんいるけど、言葉で説明不能なスキーとMTBの共通するライディングスタイルのかっこよさを見せつけられると、あんまり認めたくないけど”センス”って言葉を使わないとうまく説明できない。

昨年、岩岳MTBパークへ撮影に来た、MTB界のスタイルマスター、ブランドン.セメナックはウィスラー出身で拓馬の同級生。

僕が、夢中になっているMTBについて書きましたが、MTBに限らず、どんな遊び方でも重要なのは、自分が置かれている状況で、どう遊ぶか?遊べるか?ってことで、これはスキーやスノーボードをしている中でもすごく重要な部分を占めています。例えばパウダーが無い日に滑って、コンデションに対して愚痴を言う人と、その状況でどんな滑り方、遊び方をしたら自分が楽しめるかを知っていたり、そう言った技術を持っていたり、模索している人は遊び上手だし、滑走技術が上達するスピードも速いと思います。もっと言うと、滑れない夏に『パウダー滑りてー』って言っていてもしょうがないし、現状、南半球にも行けないので、だったら別の面白いことを見つけられる感性だったりアンテナを研ぎ澄まして生きていた方が楽しい。このブログを読んでいただいている皆さんはおそらく春になりゲレンデの雪が溶けてフキノトウが顔を出す頃に、『あーあ春が来ちゃった』と残りわずかのシーズンを惜しむと思います。でもスキーやスノーボード以外の楽しみを知って、その遊びがスキー、スノーボードと同じぐらい夢中になれたら、春にゲレンデの雪が溶けて地面が見え始めた頃に、毎年僕らが秋にそわそわするのと、同じぐらいの気持ちの高ぶりが年2回訪れる人生って楽しそうじゃ無いですか?

僕も20代の頃は夏になるとニュージーランドへ行き、一年中滑り続ける渡り鳥生活を10年以上続けていました。夏を国内で過ごすようになり最初は我慢して夏を楽しんでいましたが、サーフィンやMTBに出会い、最近ようやく一年を通して充実した遊びが楽しめています。今まではスノーシーズンが短く感じて、オフシーズンが長く感じていましたが、こうなってくるとオフシーズンもあっという間に終わり、あっという間にシーズンインです。

夏の間、頑張って働いて、冬のために節約し、有給も使わずに節約し、冬に遊びに来てくれる人に違う遊びを薦めるのは、スキーガイドのビジネス的にはマイナスかもしれないですが、みんなが自然とコネクトするのをお手伝いして、より豊かな人生を送ってもらえるようになるのがLOCUS GUIDE SERVICEの目標でもあり、そこで研ぎ澄まされた感性が冬の遊びにも確実に影響するので、そんな事を表現できたり、伝えられるガイドになりたいなという想いがあります。

手段はなんでもよくて、大事なのは何を感じられるか?だと思っています。

皆さんもたくさん体を動かして、オフシーズンを楽しんでください。

古瀬和哉

白馬で LOCUS GUIDE SERVICE(ローカスガイドサービス)というガイド会社を経営し、バックカントリースキー、スノーボードのガイドをしています。

それと同時にバックカントリーで、より満足する為の滑走技術の向上を目的としたスキーレッスンやセッションをゲレンデで開催しています。

ぜひ一度、雪上での素晴らしい時間をライブで共に体験しましょう。

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