ブログ VOLKL 100EIGHT  18/19モデル

100EIGHTについては以前にブログでも書いていますが、過去の記事はこちら 今期モデルからマイナーチェンジがあり、それに伴い滑走性能やフィーリングも多少変わったので、また書きます。

フォルクルの場合は新しいモデルをリリースする前に、かなりの数の試作とテストを繰り返すので、継続されるモデルは既に改良の余地がなく、前年度とグラフィックが変わるだけで、中身が変わってないモデルも多いのですが、今回はマイナーチェンジしてきました。何が変わったのかというと…..

今まで平面的に使われていたグラス系の補強材を立体的に配置しました。文章にしてもピンとこないですね。具体的に滑りにどんな影響があるかと言うと、僕が違いを一番感じたのは圧雪斜面でカービィングするときのエッジのグリップ力というか、ホールド感がかなり向上しました。

もともと3D.RIDGEと呼ばれるスキーの幅に対してセンター部分に厚みがあり両サイドが極端に薄くなったこの形状のスキーはスイングウエイトが軽いのと、エッジへのパワー伝達性が高い構造なのですが、このグラスレイヤーの配置の変更により、板のトーションと張りも少し強くなっているのでしょう。浮力や軽さはそのままで、カービィング性能がワンランクアップした感じです。

シーズンが始まると11月の立山から5月末までの残雪期も含めて、ガイディングするときは9割以上の割合で、この100EIGHTを使用しています。コンデション的には、オーバーヘッドのパウダーから春のザラメまで、これで滑ります。

名前の通りセンターが108mmで、春のザラメにはちょっと太すぎると感じる人も多いと思いますが、バックカントリーのザラメを滑っていると、浅いザラメもあるし、深いザラメもあります。深いザラメに出くわした時に、これぐらいのセンター幅があったほうがスキーが潜りすぎずに板が走ります。普段ゲレンデでセンター60mm台とか70mm台の太さのスキーを履いてる人にとってみると極太サイズに見えるかもしれませんが、僕の中では一番オールラウンド性の高いモデルです。この感覚は、僕が普段からファットスキーをよく履いてるから太さ慣れしているのも、もちろんありますが、フォルクルの均一で浅いフルロッカーのこのモデルは圧雪バーンでの有効エッジ長がキャンバースキーと変わらないのでターン時にスキーを傾けるとトップからエッジが噛みカービィング性能が非常に高いのもオールラウンド性の高さを感じる理由の一つだと思います。フルロッカーについての過去の記事はこちら アルペンレースでW杯にも参戦しているスキーメーカーが言うターン性能の高さです。オールラウンドに使いたい理由でセンター100mm位のモデルを探している人が多くいるように感じますが、センター幅だけでカービング性能が決まるわけではないので、その辺も考慮する必要がありそうです。

個人的にはコンデションやシチュエーションによっていろんな板を使い分けるのが楽しくて好きな遊び方なのですが、バックカントリーでは、山の麓に住んで毎日滑ってても不確定要素が大きく、結局行って見ないとわからないコンデションが結構あるので、やっぱりオールラウンドなスキー程よく使います。

たくさん板を持っていけないトリップに出るときももちろん重宝します。先シーズンの3月末に行ったスイスとイタリアへも、この100  EIGHTを迷わず持っていき、イタリアでは滞在中、春のゲレンデ圧雪バーンをひたすら滑り,午前中は結構カチカチでしたが問題なく使っていました。

これからバックカントリーを始める方や、初めてファットスキーを購入する方、一本でシーズンのどんなコンデションでも滑りたい方にとっては、まず最初に手に入れたいタイプのスキーですね。

四月末まで、僕が働くカラースポーツクラブのツアーで試乗が可能です。兼用ビィンディングがセットされシールもご用意しましたのでフルロッカーの登行性能もお試しいただけます。僕自身がやっているゲレンデレッスン、セッションでも、来期モデル100eightが試乗可能ですので、ぜひこの機会にお試しください。

このオールラウンドって言葉が今回の文章にも連発されてますが、ギアを選ぶ上で結構厄介な言葉だったりするので次回はオールラウンドについて書きます。

古瀬和哉